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【交通事故】逸失利益って何?後遺障害の認定後に問題となること

1 はじめに

 交通事故で後遺障害が認定された場合、後遺障害慰謝料・逸失利益の賠償を求めることになります。

 今回は、逸失利益について取り上げます。

 後遺障害の認定については、別のコラムで取り上げていますので、ご参照ください。

【交通事故】後遺障害ってなに?適切な賠償額を勝ち取るために

 

2 逸失利益

 逸失利益とは、「不法行為がなければ被害者が得たであろう経済的利益を失ったことによる損害」

 とされています。

 後遺障害が認定された場合、労働能力が低下したものとして逸失利益が算定されます。

 具体的には、以下のような計算を行います。

 基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間

 

3 労働能力喪失率

 労働能力喪失率については、認定された等級により概ね決まっています。

 例えば、11級が認定された場合、労働能力喪失率は20%とされています。

 ただし、後遺障害の内容により労働能力喪失率が増減することもあります。

 例えば、大阪地裁平成28年5月27日判決では、歯牙欠損により14級が認定されました。

 しかし、インプラント等による治療が認められ事により、労働能力の喪失は認められませんでした。

 

4 最後に

 以上のように、後遺障害による逸失利益については判断が難しい点もあります。

 ご不明な点等ありましたら、お気軽にご相談ください。

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